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新卒採用計画づくり

2019年3月データで見る20卒学生の変化と特徴

 20卒新卒採用は「19卒に比べ更に厳しくなった」と実感している企業様が多いのではないでしょうか。今回は、就職みらい研究所(リクルート)が発行する「就職プロセス調査」3月度データ元に数字で見るマーケットの変化を整理していきます。2022年からの通年採用に向けて、既に助走がスタートしておりその変化を知ることが重要になります。

2020年卒採用でも通年採用への助走は始まっています

20卒求人倍率1.83倍

 新卒採用市場の難易度を見る指標として代表的な大卒求人倍率(株式会社リクルート ワークス研究所発表)によれば、2020年3月卒においては、「1.83倍」となっています。前年の「1.88倍」より0.05ポイント低下。8年ぶりの低下ではありますが、2010年以降では2番目の高さで相変わらず企業にとって厳しい環境になっています。

従業員規模別求人倍率の推移 5年間

第36回ワークス大卒求人倍率調査

業種別求人倍率の推移 5年間

第36回ワークス大卒求人倍率調査

 求人倍率と言っても従業員数の規模、業種によって差が大きいのが特徴です。過去5年間のデータを見ると、従業員規模で見ると「300人未満」が厳しく、業種では「建設業」「流通業」が高い傾向です。

就職活動のピークは2月へ

 就職活動を行っている学生の割合を月別に調査したデータによれば、2016年卒~2018年卒は3月がピークでしたが、2019年卒・2020年卒では2月がピークになっています。インターンシップを含めて就職活動が早期化していることと、分散化していることが考えられます。

3月月間のべエントリー社数は16卒比で57%減

2人に1人はエントリー活動を行っていない

月間のエントリー率/一人当たりエントリー社数 2019年3月月間

のべエントリー社数の推計値 2019年3月月間

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 エントリー数がこの数年激減していましたが、2020年卒3月の活動では5割を割り込み、エントリー実施率は44.8%になっています。一方でエントリーを実施した学生の一人当たり社数は21.56社となっており前年比では増加しています。当社が算出した「月間のべエントリー社数」は394万社となり、2016年卒以降毎年低下しており、2016年卒比では▲57%となっています。

 学生はインターンシップ期間から実質的なエントリーを行っており3月だからと言って新規エントリーを行う学生の割合が大きく減少していることが伺えます。

対面型個別企業の説明会・セミナーへのべ参加人数は19卒比で57.7万人減少

2人に1人は対面型の個別会社説明会参加活動を行っていない

対面型の個別企業の会社説明会・セミナーへの参加率/一人当たり参加社数の推移 2019年3月月間

のべ対面型の個別企業の会社説明会・セミナー参加社数推計値 2019年3月月間

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 対面型の個別会社説明会への参加については、3月がピークでこの数年はのべ200万人前後で推移していましたが、20卒3月においては参加活動率が大幅に低下し44.4%になりました。その結果、のべ参加人数は19卒比で▲57.7万人となり大幅な減少になっています。

WEB型個別企業の説明会・セミナーへのべ参加人数は19卒比で25.3万人増加

WEB説明会が急増している

WEB型の個別企業の会社説明会・セミナーへの参加率/一人当たり参加社数の推移 2019年3月月間

のべWEB型の個別企業の会社説明会・セミナー参加社数推計値 2019年3月月間

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 WEB型の個別会社説明会が2020年卒において急増しています。参加率で36.2%、一人当たり参加社数は3.43社になっています。のべ参加社数は、前年19卒3月と比較して約2倍の25.3万人の増加となり、WEB説明会の利用が今後更に増加すると考えられます。

ESなどの書類提出ののべ社数は19卒比で約30万社増加

一人当たりのES提出数は増加の傾向

ESなどの応募書類提出率/一人当たり提出社数の推移 2019年3月月間

ESなどの応募書類提出ののべ社数推計値 2019年3月月間

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 ESなどの書類提出については増加傾向です。一人当たりのES提出社数が前年の5.83社から7.14社に増加しており、3月時点で応募企業が決まっていることが予測できます。

面接などの書類提出ののべ社数は19卒比で約9万社増加

半数の学生が3月から面接を受験しており一人当たり3社を超えている

ESなどの応募書類提出率/一人当たり提出社数の推移 2019年3月月間

ESなどの応募書類提出ののべ社数推計値 2019年3月月間

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 面接など対面選考は3月から本格化しており、早期化が伺える。一人当たりの面接受験者数は3社を超えESなどの書類応募と同時に選考が始まっていると考えられる。

学内セミナーののべ参加回数は社数は16卒比で84.1万人減少

3月に学内セミナーへ参加する学生は大幅に減少

学内で開催される説明会・セミナーへの参加率/参加回数 2019年3月月間

学内で開催される説明会・セミナーへ参加した学生ののべ数 2019年3月

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 3月の学内セミナーへの学生参加数が大幅に減少している。16卒では66%の学生が参加していたが、年々割合は減り33.1%になっている。

学校外で開催される合同説明会・セミナーへの参加率は37.0%急速に低下

3月合同説明会の利用者は急速に減少へ

学校外で開催される合同説明会・セミナーへの参加率/参加回数 2019年3月月間

学校外で開催される合同説明会・セミナーへ参加した学生ののべ数 2019年3月

リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2020・2019・2018・2017の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データかた総エントリー推計値を算出

 3月の学校外で開催される合同の説明会・セミナーへの学生参加数が大幅に減少している。19卒から20卒の参加率の低下が大きく、55.9%(2019年卒)→37.0%(2020年卒)と18.9ポイント低下した。

2020年卒採用でも通年採用への助走は始まっています

インターンシップ期間に企業研究を行い、3月から選考へ入る傾向

 3月月間のエントリーや従来型の対面型個別会社説明会へ参加する学生は大幅に減少。特に学内セミナーや就職情報サイト企業が運営しているような合同説明会への参加人数は、16卒比で半分~3分の1へ減少している。ESなど書類提出や面接受験数は増加傾向で、3月から応募・選考が本格化していることが確認できます。

 3月以降の情報収集で唯一大きく伸びたのが「WEB型の個別会社説明会・セミナー」でいわゆるWEB説明会。利用者の割合、利用者数とも大きく増加しており、今後はWEB説明会が学生の利用ツールの中で大きな影響を与えると考えられます。

 正式には2022年卒から始まる通年採用ですが、21年卒採用のピークになる来年は東京オリンピックが開催され、都内周辺の混雑や会場不足が春先から秋口まで予測されています。こうした環境を踏まえて、2020年卒採用においてもその準備や助走がスタートしていると考えられます。