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新卒採用プロセス

中堅・中小企業の新卒採用プロセス

 2020年卒採用においては、2019年卒と同じく広報開始3月1日選考開始時期が6月1日になっていますが、2021年卒採用からは経団連は倫理憲章の廃止を決めており、実質的には2020年卒採用からよりオープンなスケジュールが予測されています。求人倍率はここ数年上昇し続く中、中堅中小企業の採用は困難な環境が続きます。こうした中で自社の採用力を上げるための施策について整理していきます。

自社の採用力を強化するために何が必要かを整理してみましょう

採用スケジュールの変化

大学3年生/院1年生

大学4年制/院2年生

2015年卒

6月

インターン広報・実施

12月

広報活動開始

4月

選考活動開始(内々定)

10月

内定

2016年卒

6月

インターン広報・実施

3月

広報活動開始

8月

選考開始(内々定)

10月

内定

2017年卒

2018年卒

2019年卒

2020年卒

6月

インターン広報・実施

インターン広報・実施

インターン広報・実施

インターン広報・実施

3月

広報活動開始

広報活動開始

広報活動開始

広報活動開始

6月

選考活動開始(内々定)

選考活動開始(内々定)

選考活動開始(内々定)

選考活動開始(内々定)

10月

内定

内定

内定

内定

2021年卒は、経団連の倫理憲章は廃止され、政府要請という形式でこれまでのスケジュールと同様になることが決まっています。但し、採用活動時期と東京オリンピックが重なるため、様々な施設やホテルが利用できないことや交通機関の大混雑が予測されるため、現実的には大きく変わることが予測されています。

2021年卒

6月

インターン広報・実施

3月

広報活動開始

6月

選考活動開始(内々定)

10月

内定

就職活動の4年間の変化を数字で見る

プレエントリー16卒比▲53%

学生一人当たりのプレエントリー社数の推移

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「企業にエントリー(資料・情報の請求)をした_平均社数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

個別説明会参加社数が16卒比▲47%

学生一人当たりの個別会社説明会参加社数の推移

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「個別企業の説明会・セミナーのうち対面で開催されるものに参加した_平均社数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

ES提出など応募社数16卒比▲16%

学生一人当たりのESなどの書類提出社数の推移

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「エントリーシートなどの書類を提出した_平均社数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

面接選考社数が16卒比変わらず

学生一人当たりの個別会社説明会参加社数の推移

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「面接など対面での選考を受けた_平均社数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

学内セミナー参加回数16卒比で半減

学生一人当たりの学内セミナー参加回数

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「大学で開催される合同説明会・セミナーに参加した_平均回数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

合説参加回数16卒比半減

学生一人当たりの合同説明会参加回数

データ出典:リクルートワークス研究所発行の求人倍率データで記載している「民間企業就職規希望者数」をベースに、就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019・2018の「就職活動率」と「大学外で開催される合同説明会・セミナーに参加した_平均回数」データより弊社にて算出した総エントリー数推計値を元に3月~6月の4カ月間の一人当たりエントリー数を算出

プレエントリー(母集団)を集める採用活動は終了

 上記のデータは、プレエントリー(母集団)を集めて、その学生に対して自社の情報を訴求するといった旧来の採用手法が終了したことを表しています。

 プレエントリーはわずか4年で半減以下に減り、個別会社説明会への参加回数も約半減になっています。また、これまで中堅・中小企業にとって効果的と言われた「合同説明会」などへの参加回数も半減しており、これまでの採用活動手法が通用しないことが見えてきます。

 一方で、ES等の応募書類の提出社数はあまり変わらず、面接選考を受けている社数も変化がありません。最終的な応募社数と選考受験企業社数は変わっていませんが、そこまでのプロセスが大きく変化していると言えます。

個別企業の会社説明会の参考度は・・?

2019年卒 参考にしたメディア/複数回答

出典:就職みらい研究所発行の就職プロセス調査2019

 2019年卒学生が、3月から月別で「参考にしたディア」は何かというアンケートデータです。注目すべきは、「個別企業・各種団体等の説明会・セミナー」です。いわゆる個別企業の説明会ですが、3月が最も高いですが、45.8%となっており、4月以降急速に低下しています。一方で、「個別の企業・各種団体等のホームページ」は、70%以上の高い数値となっており、学生が就職活動で参考にしている情報源がホームページになっていることがわかります。

マイクロモーメント就活

 2015年7月にGoogleが提唱したのが「マイクロモーメント」です。「マイクロモーメント」とは、人が何かを知りたい、見つけたい、観たい、買いたいと思ったときに、反射的にスマホやタブレットに向かうその瞬間のことをいいます。

 私たちの生活でも、何かを「知りたい」「買いたい」「したい」という欲求が生まれた「瞬間」(モーメント)が数多く存在します。以前であれば、その「瞬間」はあってもその後、実際の行動に移すことなく立ち消えしてしまうことが多かったはずです。しかし、常に手元にあるスマホがあるおかげで、即座にアクションを起こすことができるのです。

 「マイクロモーメント」に関するガイド(‘Micro-Moments: Your Guide to Winning the Shift to Mobile‘)では、消費者のモバイルとの付き合い方を説明していますが、その中に参考になる記述があります。

  • スマホユーザーの91%が、
    作業中に情報が必要な場合スマホを使って検索をしている
  • スマホユーザーの82%が、
    店内でどの商品を買うべきか情報検索を行っている
  • スマホユーザーの66%が、
    テレビCMで見た商品について、詳しい情報を収集するためにスマホを使っている

これを就活生に置き換えるとこんな感じでしょうか?

  • スマホユーザーの91%が、
    就活中に情報が必要な場合スマホを使って検索をしている
  • スマホユーザーの82%が、
    合同説明会や学内セミナーでどのブースへ行くか情報検索を行っている
  • スマホユーザーの66%が、
    新たに知った企業について、詳しい情報を収集するためにスマホを使っている

学生の情報収集源の主役はスマホ

1 日の時間帯別検索ボリューム推移とデバイス別検索比率

出典:Google

 Googleによれば2015年、日本を含む世界10カ国でモバイルデバイスによる検索がパソコンを上回ったという発表を行っています。更に、Googleの調査によると、WEBサイト訪問者の約半数は、複数回のサイト訪問を経てコンバージョンに至ると言っています。

唯一学生の利用が増加している説明会がWEB説明会

学生のWEB説明会視聴率

キャリタス就活2019学生モニター調査(2018年3月)

スマホで説明会が便利な理由

便利な理由Live配信オンデマンド配信
スマホで見れる
チャットで質問できる
好きな時間に見れる
繰り返し見れる
交通費や宿泊費がかからない

便利な理由

Live配信

オンデマンド配信

スマホで見れる

チャットで質問できる

好きな時間に見れる

繰返し見れる

交通費や宿泊費がかからない

 WEB説明会は、Live配信とオンデマンド配信(録画版)に分類されますが、共通点は「スマホで見れる」と「交通費や宿泊費がかからない」ということです。特に、スマホで見れるという点が、マイクロモーメント就活にマッチしており企業研究ツールとしての利用が急速に拡大しています。

就職サイトの利用ポイント

 中堅・中小企業の場合、採用広報の観点で、就職サイトは最低限1サイトは利用するべきです。

 採用活動を行っている事実を広報し、社名を認知してもらうことが狙いになります。多少予算がある程度、一つのサイトへ大きな投資をするよりも、複数のサイトを利用する方が効果的です。学生は様々な検索で企業発見や企業研究を行っていますので、複数サイトの方が効果的な広報活動となります。

自社サイトー採用ホームページについて

 今後自社サイトの情報発信はますます重要になります。特に以下の3点は今重要な項目になりますので必ずチェックしましょう。

1.WEBサイトのスマホ対応

 自社のWEBサイトがスマホに対応しているかどうかということです。中堅・中小企業のホームページを見るとスマホ対応が遅れている企業が目立ちます。これは前述の「マイクロモーメント就活」に照らすと大きなマイナス要因になります。スマホ対応ができていない場合は早急に対策を行うことを推奨します。

2.コンテンツの強化

 スマホ対応ができていても内容が無ければ何もなりません。就活生が見たときに興味関心を持ってもらうような内容に強化することが重要です。

3.常時SSL化対応

 GoogleのブラウザーChrome(クローム)は、2018年7月24日から、常時SSL化されていないサイトを閲覧すると「このサイトへの接続は保護されていません」という警告を出すようになったことはご存知でしょうか?SSL化がされていない場合、利用者が不安や疑問を感じるようになっています。もちろん、セキュリティ面でも問題になりますので、採用サイト以外も含めて早急に対応することが必要です。