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Case-01

新卒採用活動のためのケース研究

地方製造業の機電系学生採用手法

企業アウトライン

  • 本社地域:中部エリア
  • 事業内容:金属製品・輸送関連製品の製造・販売
  • 勤務地域:本社所在地、本社周辺
  • 採用対象:文理
  • 採用人数:25~40名(理系8割)理系の半数は機電系で確保したい 
  • 採用実務担当者人数:2名

キーワード

☑機電系採用

☑地方本社企業

☑インターンシッププログラム

☑WEB説明会オンデマンド

☑WEB説明会Live

地方に本社を置く製造業の多くで機電系採用に課題を感じている(写真はイメージ)

これまでの採用活動のポイントと問題点

採用広報

  • 就職サイト
  • 自社ホームぺージ
  • 合同説明会(本社所在地、東京、名古屋、大阪)
  • 学内セミナー(本社所在地、東京、名古屋、大阪)

インターンシップ

  • 開催時期:12月~2月
  • 開催地:本社所在地
  • 内容:会社説明、先輩社員トーク、職場・工場見学で5時間の1Day型

会社説明会

  • 開催時期:3月~7月
  • 開催地:本社、東京、名古屋、大阪、福岡 30回程度
  • 内容:企業の説明2時間と先輩社員からの仕事紹介

採用プロセス

  1. 説明会参加(参加必須)
  2. ES提出(ES選考)
  3. 1次面接(会社説明会開催地)
  4. 2次面接(本社)
  5. 3次面接(本社)
  6. 内定

数年間の変化

  • 総エントリー数の減少
  • 合同説明会での学生集客数の減少
  • 自社説明会参加人数の減少
  • ES提出学生数の減少

 これまでは、地元大学を中心に機電系学生の採用は一定数できていましたが、採用数を増やし、多様な人材を確保するためには、県外在住学生との接点強化が課題と感じていました。しかし、Uターン学生の採用人数は年々減少傾向で、都市部の学内説明会や合同説明会への参加しても期待したほどUターン学生を集めることができませんでした。

 また、インターンシップにおいては、参加者を集めることができてもその後の応募へつながる人数や内定付与後の歩留まり状況において問題を感じていました。特に、インターン終了後から会社説明会開催までの期間が空きすぎるため、何か良いフォロー策は無いかと考えていました。本社のある近隣では一定の知名度はありますが、BtoBモデルのため学生の認知度は概ね低く、製品力・技術力の高さ、その生産力の強さがあっても学生へ伝わらないジレンマを感じていました。

3つの解決策で全国から機電学生の採用に成功

1.インターンシップの内容見直しと強化
2.WEB会社説明会オンデマンド版・WEB説明会Live版の活用
3.後半戦はオンデマンド説明会を使ってスピーディーに対応

1.インターンシップ内容の見直しと強化

「事業の強みを伝え、理解してもらう」プログラムへ

 BtoBビジネスのため、学生から見ると事業の強みや特徴がわかりにくい傾向で、採用活動において大きな問題であると考えていました。そこで、業界と自社の強み・特徴を考えてもらうプログラムを用意し、競合他社(事業における競合)との違いに注目させするインターンシップに変更(研修要素を多くしたプログラム)。

 そして、「事業の強み」を強化するため、先輩社員たちがどのような創意工夫を行い、日常業務で何にヤリガイを感じているかを感じてもらう場としての「先輩質問会」を開催。これにより、BtoB事業のわかりにくい構造を学生に正しく理解してもらい、自社の強みを認識してもらうようにした。

 約6時間の1Dayプログラムで構成で、開催地域も本社に加え、東名阪地区で9月から翌年2月の間、複数回開催し早期から学生との接点を持つように変更。

インターンシップによる成果

 業界情報や個別企業の「事業の強みを知ること」は、学生にとって新鮮な経験であり、インターンシップ満足度は概ね高い結果になった。また、これまでは応募がなかったような、偏差値上位の大学群からの応募者を増やすことができ、採用力を向上につながったと言える。開催回数・開催地域を増やした結果、インターン参加者の総数も大幅に増やすことができている。

2.WEB会社説明会オンデマンド版・WEB説明会Live版の活用

企業のアウトライン・仕事内容・福利厚生情報は、動画で24時間公開

 これまで会社説明会で実施していたスライドを使った会社説明を動画で視聴できるように「WEB会社説明会オンデマンド版」を制作。全体で30~40分程度の映像を、1本あたり5~6分のコンテンツに6分割。インターンシップ参加学生(未参加学生へも後半送付)へは、毎週1コンテンツを6週にわたり順次送信。最後には、WEB説明会全体を視聴できるように運用。

 学生の活動が本格化する3月以降は、プレエントリー学生へも順次送信することで、興味を持った学生へ会社説明情報をスピーディーに提供。学生側にとっては、わざわざ予約して、会場まで移動する必要がないので、効率的に企業研究を実施できるようにしている。

Live版は、学生の疑問や質問に回答することで動機付けを強化

 企業アウトラインは「WEB説明会オンデマンド版」で視聴していることを前提に、Live版では学生からの質問をチャットで受付、順次回答する形式のLive説明会を実施。開催時期を、インター参加者向けの2月と3月から活動する学生向けに3月複数回開催することで、約1000名のLive集客に成功。学生が質問する内容のレベルも概ね高く、事業をある程度理解した学生が視聴していることが確認できます。

 また、Live配信日の1週間後にES提出の締切を設けることで、応募者を確実に増やすことにも成功。(※更に、早期ES提出者特典として、ES添削サービスなど、ES提出を促進する仕掛けが効果を発揮)

インターンシップからのES提出までの採用フロー

インターンシップ

WEB説明会オンデマンド

分割コンテンツを6週間にわたって毎週配信

WEB説明会Live版

ES提出 

※締切日を複数回設定

インターンシップ終了後のES提出までの採用フロー

就職サイト
合同説明会
学内セミナー
自社サイト/SNS

プレエントリー

WEB説明会
オンデマンド

通常自社説明会も
併用で開催

WEB説明会Live版

ES提出

※締切日を複数回設定

後半戦(5月中旬以降)はオンデマンド説明会でスピーディーに対応

通常会社説明会を取りやめ、プレエントリー者にはWEB会社説明会オンデマンドで対応

 5月中旬以降、会社説明会を開催しても集客できる学生の人数は限られるため、新規のプレエントリー者に対して「WEB会社説明会オンデマンド」のみで対応。Live配信時の録画版も公開する事で、学生が抱く一般的な疑問や質問をこのLive録画版で対応。

 また、早期のLIVE視聴者との情報格差を無くす狙いもある。視聴後、応募希望者には順次ESを提出してもらい、選考ステップへつなげる採用活動を実施。ES選考を効率的に行うことができ、採用実務を効率化することにも成功した。

後半戦のES提出までの採用フロー

プレエントリー

WEB説明会オンデマンド

Live録画版を公開

ES提出(順次受付)

採用活動の成果と今後

採用力の向上で、内定学生群のレベルをワンランクアップ

全国の大学から機電系応募者を集めることに成功、特に地方国立大学の学生が増加

 内定者の出身大学が大きく変わり、九州・関西・北陸・関東地区の国立大学・有名私立大学名が増加し、ワンランク上の多様な出身大学者を確保する事に成功。通常の会社説明会開催時には、まず参加しない地域の学生も含まれており、WEB説明会の効果を実感できている。

採用業務効率のアップ採用実務コストの抑制に成功

 会社説明会の開催回数は約半減となり、本社以外の会場で開催していた説明会コストを大幅に抑制する事に成功。その代わり、WEB説明会の制作・運用費が発生しているが、ほぼ吸収できる範囲。また、採用スタッフの業務が減ったことで、学生とのコミュニケーション時間の増加と全体の時短も実現。

採用競合企業が変化したことで、内定辞退率・選考中辞退は増加

 内定者の出身大学の偏差値が高くなり、内定後の辞退率は以前よりも高くなった。フォロー活動を強化しても限界はあるため、内定出し人数を増やし、承諾者人数を調整するようになった。

弊社担当ディレクターからのコメント

 地方に本社を置く企業の場合、通常の会社説明会が採用活動のボトルネックになっている場合が多いと考えています。会社説明会の開催地は、本社開催が中心になるため、採用ターゲットとなる学生まで情報が届いていないケースや仮に情報が届いても、会社説明会へ参加できないケースがあるからです。こうしたボトルネックを解消するためにはWEB説明会が効果的ですが、コンテンツの中身はもちろん運用フローをしっかりと考え適切に実施することが効果を出すポイントになっています。

 また、BtoBの製造業の場合、学生からの認知は一般的に低いため、例えば技術力が優れている企業でも、学生はその事実を知る機会が少なく、採用活動において大きなハンデになります。そのため、「自社の事業の強み」をしっかりと自覚して、意識的に学生へ伝えることが重要になりますが、この点が不足している場合が多く見られます。今回のケース企業の場合でも、技術力・製品力は高いのですが、ニッチな業界のため、学生にはその強さや魅力がなかなか伝わらないのです。そこで、インターンシッププログラムの中で、学生に意識的にケース企業の「事業の強み」を考えさせる時間をつくり、その強さ伝える仕掛けを用意しました。こうした工夫で、強みや特徴を理解することができ、他社との差別化を実現することができます。皆さんも一度お考えいただくと良いと思います。

「自社の事業の強みは何ですか?」

(お客様が、競合他社ではなく、自社の商品・サービスを選ぶ理由は何か?)

シンプルな質問ですが、これを言語化することが今後の採用力を向上させるポイントです。

今回ケース企業様に導入いただいた商品・サービスはこちらになります