就職活動プロセスの変化 | 株式会社ビューポイントウェア|企業向けの新しい人材採用活動・研修教育プログラム開発・実施

スケジュール変更が大きく影響を与えた採用環境

2017年3月卒採用においては、就職サイトオープン(エントリー受付・会社説明会受付)の広報開始から3カ月で面接などの選考開始となりました。これは、2015年卒が4カ月、2016年卒が5カ月間と比較すると最も短く、大きな影響が出ました。

エントリー・会社説明会・ESなどの書類応募が同時スタート

面接選考も実質前倒しの傾向

ここ数年、就職活動プロセスは毎年変化していましたが、今年は最も大きな変化になりました。3月の就職開始と同時に、エントリー受付、会社説明会予約、ESなどの書類応募受付を同時に開始する状態になりました。6月から面接選考開始という経団連のルールは、実質機能しておらす、3月下旬から選考に入る企業が増加した影響も大きく、これまで段階的に進んでいた採用ステップが3月に一気に集中したのが特徴です。この影響で、企業研究や企業理解を行う時間が極端に短くなり、「知っている企業」や「大手企業」への集中、そして中堅・中小にとっては厳しい環境になったと言えます。

複数内定取得者の割合が増加

内定者の中で、2社以上の複数内定を取得する割合が高まっています。これまで学生は、事前に志望企業順位を決めて就職活動を行い、より志望度上位の内定企業へ就職を決めるスタイルが主流でした。2017年卒においては、志望順位を決めきれず、複数の内定取得企業(オファーを受けた)から比較検討し1社を選択するケースが増加していることが考えられます。また、内定付与時期が企業によって異なるのも要因です。外資系企業やベンチャー企業は、3年次の秋から内定付与を開始していますし、経団連加盟企業は、4年次の5月や6月に内定付与になりますので、学生によっては半年かけて内定を集める活動になっています。企業側は、内定付与後、合意までの活動が必要になり、その期間も伸びている傾向です。

活動プロセス別に前年との変化を見る

就職活動の中で代表的な6つの活動プロセスの変化

「学内セミナー」「合同会社説明会」「企業へのエントリー(プレエントリー)」「個別企業の会社説明会」「ES等の書類提出」「面接等の選考」の6つのアクションを前年と比較してみるとその変化をより理解することができます。データ出典は、リクルートキャリア就職未来研究所 就職プロセス調査 2017年卒調査報告書から作成しています。

学内セミナー

大学で開催される合同会社説明会・セミナーに参加した割合と参加者の平均参加回数の前年月次の比較になります。2017年卒は、参加した割合、平均参加回数共に前年を下回っています。

参加のピークは、3月。58%の学生が参加しており、平均参加回数は3.9回となっています。

  • 学内セミナーの活用は3月までが効果的と予測できますが、3月からあらゆるプロセスがスタートする事を考慮すると、3月も前半までが動きやすい時期と考えられます。
合同会社説明会

大学以外で開催される合同会社説明会・セミナーに参加した割合と参加者の平均参加回数の前年月次の比較になります。2017年卒は、4月のみ平均参加回数で前年を上回りましたが、そのほかの月は参加した割合、平均参加回数共に前年を下回っています。

参加のピークは、3月。63%の学生が参加しており、平均参加回数は3.6回となっています。

平均参加回数のピークは、5月。参加回数は3.87回となりますが、参加割合は17%となります。

  • 合同会社説明会につても、学内セミナーと同様に3月までが効果的と予測できますが、3月からあらゆるプロセスがスタートする事を考慮すると、3月も前半までが動きやすい時期と考えられます。2日連続開催等の大型イベントの場合、初日の集客が多いことは間違いなく、初日を選択するのが効果的です。
企業へのエントリー(プレエントリー)

企業へエントリー(資料請求・情報請求)した割合とエントリー者の平均社数の前年月次の比較になります。2月のみ前年比でエントリー割合が0.9%プラスになりましたが、その他ではエントリー割合、平均社数共に前年を下回っています。

エントリーのピークは、3月。76%の学生がエントリーしており、平均エントリー社数は27.9社となっています。

  • 就職サイトが本格稼働する3月以前からエントリー活動を行っている学生が全体の4割を超えている中、就職サイトオープン前の活動が必要になります。
個別企業の会社説明会・セミナー

個別企業の説明会・セミナーに参加した割合と参加者の平均参加社数の前年月次の比較になります。2017年卒では、2月と3月が、参加率・平均参加社数共に前年を上回りましたが、4月以降前年を下回っています。

会社説明会のピークは、3月。76%の学生がエントリーしており、平均エントリー社数は27.9社となっています。

  • 3月からES等の書類応募受付がスタートする事を考えると、会社説明会を従来通り実施していては総参加数は必然的に減少します。2月までの取り組みに加え、WEBセミナーの活用、会社説明会へ参加しない応募フローを準備する事が求められます。
ESなどの書類提出

ESなどの書類を提出割合と提出者の平均提出社数の前年月次の比較になります。2017年卒では、2月から提出率・平均社数共に上回っています。

ESなどの書類提出のピークは、4月。78%の学生が提出しており、平均社数は7.3社となっています。

  • ES等の応募受付開始を3月からスタートするのが一般的になっています。企業・仕事理解度や応募動機の形成を考えると不安もありますが、早期から受付を開始するプロセスが必須となります。
面接などの選考

面接などの選考へ参加した割合と参加者の平均参加社数の前年月次の比較になります。2017年卒では、3月以降が、参加率・平均参加社数共に前年を上回りました

面接選考のピークは、5月。72%の学生が面接選考を受けており、平均社数は3.6社となっています。

  • 面接選考については、応募受付後順次行うのが望ましい流れです。大切なのは選考活動と同時に動機づけを実施することです。できばれ早い段階で合否を決めて、内定付与までの期間に志望度を高めるコミュニケーションを行うことが必要です。

2018年卒採用に向けてのポイント

就職サイトオープン前の2月時点で、4割以上の学生がエントリー活動を開始しており、この学生層を取り込みための対応が必要です。
就職サイトオープン後は、従来の会社説明会参加を必須としない採用プロセスで応募者(ES等の書類提出)を最大化する工夫がポイント。

 

次ページでは、インターンシップの現状についてご説明しています。

お問い合わせ
ご相談はお気軽に
TEL 03-5775-5737

平日9:30~19:00