WEBセミナー・動画活用術新卒採用実務のヒント

就活生の74.7%がインターネットで動画を見ている

小学生の約半数がインターネットで動画を視聴していることをご存知でしょうか。2012年の7月~8月にアスキー総研がYouTube やニコニコ動画の視聴について聞いたところ、男子小4~6 年生の30%、女子小4~6 年生の12%が「よく見ている」と回答。一方、「見たことはない」という回答は男子小学生で46%、女子小学生で55%となっており、小学生の半数は、 YouTubeやニコニコ動画を視聴しているとのこと。筆者の時代は、夕方17時からはじまるアニメを見るために、家に帰った記憶がありますが、最近は見たい時間に好きなアニメをネットで視聴する時代に変わっているということです。

就活生世代もインターネットで「動画を見る」のが74.7%

インターネットをどんなことに利用していますか。(MA)

<資料> 2013年1月 マイナビ 2014年卒 マイナビ大学生のライフスタイル 調査期間:2012年12月27日~2013年1月17日 マイナビ会員にWEB DMで送信 有効回答数:5700名

インターネットで動画を見ることは既に常識になってきている中で、企業の採用活動の中でどのように活用していくかが大きなテーマになっていると思います。これまでのテキスト情報、写真情報では伝えきれない多くの情報を、短時間に伝えられる動画情報は、採用活動の考え方を根本から変える可能性があるからです。

これまでの採用活動は、就職サイト使い広報し、エントリーを集め、その中かた会社説明会・セミナーへ動員することで、よやく応募者を獲得することができていました。しかし、そこには大きなロスが発生します。総エントリー数の中から、果たして何割の学生が会社説明会・セミナーに参加しているのでしょうか。世の中の平均は約3割です。仮に就職サイト経由のエントリー者が1000名いたとしても、会社説明会・セミナーに参加する学生は、300名ということです。せっかくコストをかけて集客した700名は、この段階で終了することになります。中には、700名の学生にしっかりアプローチする企業もあるでしょう。しかし2つの問題が存在しています。

1.エントリーのピーク時期と会社説明会のピーク時期のズレ

一般的に就職サイト経由で採用広報を実施した場合、エントリー学生が集まるピークは12月になります。就職サイトオープンと同時に少しでの興味関心のある企業にエントリーをするからです。しかし、会社説明会・セミナーのピーク時期は一般的に2月です。この2ヶ月間のズレが、ロスを生む一つの原因といえます。

12月に興味が生まれても、2ヶ月も経てばその興味も薄れてしまっているということです。例えば、モノを購入する場合、欲しいと思ったときにその商品が入手可能であれば、購入する確率は高まります。しかし、品切れで2ヵ月後に商品が届くといったケースを想定すると、果たして購入確率はどのように変化すると思いますか。もちろん独自性が高い商品でブランド力があれば、2ヶ月後の予約をすることもあります。採用活動においても同様で、興味関心が生まれたタイミングで、会社説明会・セミナーを開催することが出来れば、就職サイトだけでは伝えられない様々な情報を提供することが可能になり、応募意欲を高められる可能性があるのです。

2.会社説明会・セミナー後の選考方法と定員問題

応募者の初期スクリーニングは、採用活動の成否に大きな影響を与えます。企業によっては、適正試験や各種テスト、ESなどでばっさりと切るケースも多いようです。最大の理由は、選考の中で大きなウェイトを占める面接選考に費やせるパワーが限られているからです。つまり、面接選考のキャパシティを基準に、いかにして数を絞るかが選考活動の基準になっているため、「会社説明会へ参加した」という事実も選考基準に加えてしまっている企業が多いのです。その結果、参加していない700名はこの時点で選考対象外になっているのです。

エントリーと同時に会社説明会・セミナーを動画で提供

興味を持った直後に企業の会社説明会・セミナー情報を動画で提供することができれば、確率をアップさせることができます。動画は、インターネットで配信できますので、学生の所在地による格差は発生しません。平等に会社説明会・セミナー情報を提供することができるのです。更に言えば、この段階でのエントリーの有無は、本来意味を持たないといえます。少しでも興味・関心があれば、まずは会社説明会・セミナーを動画で視聴してもらい、会社情報・仕事情報を知ってもらう。そのうえで興味・関心であれば、次のステップに進んでもらえば良いのですから。

このような手法をとることで、これまで700名の中に存在しており、一度も会う機会がなかった新たな学生との出会いが増加します。

動画視聴はパソコンからスマホ・タブレットへ

NHK放送文化研究所は2010年に調査した資料によると、若年層ほどインターネットによる動画視聴の割合はたかく、携帯電話などからの視聴が多いことがわかります。こうしたことから、動画視聴デバイスは、パソコンからスマートフォンやタブレットへ移行することが予測できます。各種デバイス機能の性能アップに加え、ネット環境が大容量データへ対応を始めていることがその背景になります。

<資料> NHK 放送文化研究所 浸透するタイムシフト,広がる動画視聴 ~「デジタル放送調査2010」から・パートⅠ~ 調査は2010 年9月4日から9月12日

<資料> NHK 放送文化研究所 浸透するタイムシフト,広がる動画視聴 ~「デジタル放送調査2010」から・パートⅠ~ 調査は2010 年9月4日から9月12日

これからは、通学中の電車の中や大学の休み時間、深夜自宅から、スマホやラブレット経由で会社説明会を動画視聴することが急増していきます。就職サイトからは得る事ができない、採用担当者による会社説明、先輩の話、経営者の考えなどをしっかりと確認して、次のステップへ進む就活が増加していくことになります。こした採用環境の変化は、独自性の高いオンリーワン型企業にとっては、とても有利になると考えています。会社の立地の問題や企業認知が低いといった影響力を大きく低下することができるからです。

  • 興味をもった企業の所在地が遠方であったとしても、会社説明会・セミナーを動画で視聴することが可能となり、応募企業の1社になる可能性が高まる
  • 認知度が低い企業であっても、ちょっとした興味をきっかけに会社説明会・セミナーを視聴でき、関心度が高まる可能がある