2019年3月卒インターンシップの考え方主要記事新卒採用実務のヒント

中堅・中小企業のインターンシップ2019スケジュール

18卒採用活動オンシーズンの中、19卒インターンシップをどう対応するか?
限られた人員で採用活動を実施している中堅・中小企業にとって、19卒採用のインターンシップは悩ましいスケジュールです。 6月から就職サイトのインターンシップ画面がオープン。インターンシップイベントも昨年より大幅に増加する中、 どのように対応するかお悩みの担当者の方も多いと思います。 今回は、19卒に向けてのインターンシップのスケジュールを考えてみました。

17卒のインターンシップ参加率は43.7%

2017年3月卒学生は、43.7%がインターンシップに参加しています。また、参加学生の中で1Dayインターンへの参加経験が57.7%となっています。経団連によるインターンシップ5日縛りが緩んだこと(2016年インターンシップ(就業体験)について、これまで「5日間以上」としていた条件を撤廃)を考えると1Dayの比率は更に高まっていると考えられます。(データ出典:就職みらい研究所「就職白書2017」)

9月までに参加した22%

インターンシップ参加者の中で3年生の9月までに参加した学生が52%。全体の43.7%がインターンへ参加していますから、3年生の9月までに参加した学生は、就活生全体の22.7%になります。18卒や19卒においては更に高い数字になると考えられますが、すべての学生が夏のインターンシップへ参加しているわけではありません。早期から積極活動する学生と秋冬のインターンシップから動く学生の層が存在しています。

平均参加社数3.07社

インターンシップへの参加社数の平均が3.07社。1社のみ参加が37.6%になっていますので、約6割の学生は2社以上に参加していることになります。3社以上参加している学生は、前年比で4.7ポイント増加、6社以上参加している学生は前年比4.5ポイント増加しており、会社説明会へ参加する感覚で複数のインターンシップへ参加する学生が増加しています。

参加企業へ入社22.4%

インターンシップ参加企業へ入社を予定している学生数は22.4%となっており、前年の比で微増の傾向です。インターンシップへの参加企業ではないが、同業種の企業へ入社を決めた学生は、27.4%となっています。ある程度志望業界を絞り込んだ学生がインターンシップに参加しており業界研究と企業研究を兼ねて参加していることが考えられます。

業界研究・仕事研究セミナーと位置付ける

インターンシップの内容については、「就業経験」がプログラムの内容に必要という風になっていますが、1Dayで実施する場合、就業経験をさせることは実質的には難しいのが実態です。メインのコンテンツとしては、業界理解・仕事理解に焦点を絞るのが効果的です。通常の会社説明会では、自社の説明が中心になりますが、インターンシッププログラムでは業界全体の状況や事業の構造、主要な仕事内容について理解を深めてもらうことを重点に置き、その中で自社の強みを伝えることがが効果的です。

インターンシップ採用のスケジュールプラン

インターンシップのスケジュールは大きく3つのパターンに集約されます

インターンシップ 夏・秋冬2ライン採用

多くの企業で導入している標準的なスケジュールです。夏と秋冬の2回、インターンシップを設定しここに学生を集める考え方です。中堅・中小企業の場合、人的な運営パワーが限られますので、夏は小規模で一定のファン層をしっかりと取り込む事を狙いとします。

例えば、開催地を本社またはその周辺地域のみとし、開催回数も限定的にします。狙いは、この時点で貴社を志望しているファン層と早期に接点を持つことで、一定人数の応募者層を確保を確実にすることです。但し、インターンシップ終了後もフォローを実施することが必要になりますので、小規模なイベント等を検討することがポイントです。

中堅・中小企業の場合、メインは秋冬のインターンシップです。ここでは、会社説明会開催の感覚で、多くの学生と接点をもつことが重要です。時期は、12月と2月がピークになります。開催地域も本社、首都圏、関西圏などそれぞれの企業の採用地域で複数回開催することが求められます。インタンシップ終了後は、そのまま選考会へ接続するフローが効果的です。

インターンシップ 秋冬1ライン採用

前年度の採用活動がピークの中、夏のインターンシップを行わず、秋冬に資源を集中する考え方もあります。但し、広報活動は、就職サイトや自社サイトで早期から積極的に実施し、秋冬に開催することを案内しておきます。プレエントリーを受付、詳細の日程などが決まったタイミングで案内を行うことになります。実際の予約受付は、インターンシップ開催日の1.5カ月前ぐらいからスタートすると良いでしょう。

インターンシップ 通年採用

今回最も推奨したいのがこの考え方、インターンシップ通年採用です。これは、インターンシップと応募・選考を切り離すのではなく、同時に進行する考え方です。

中堅・中小企業の採用担当者の中には、夏のインターンシップから翌年の選考時期まで、学生を引っ張り続けるのが難しいとおっしゃいます。確かに、3年生の8月にインターンシップを開催して、翌年の3月以降に選考すると考えると、約6か月間の期間があります。その間に、様々なイベントなどを設け、学生との接点を継続する手間もかかります。

それならば、インタンシップ終了後、そのまま選考を開始し内定付与まで進める方法が良いのではないでしょうか。

昨今の内定後辞退率を考えると、早期から内定付与を行った結果、仮に辞退が増加しても良しとする考え方です。また、3月以降の通常選考と比較しこの時期であれば時間にゆとりはありますので、お互いに誤解の無い深いコミュニケーションが実現できることも魅力です。

インターンシップ終了後2回程度のリアル接点を作る

  • 定期的にインターンシッププログラムを実施(1dayスタイル6h~7h程度)。終了後、次回のミニイベントを案内し希望者に予約させる(イベント例:社員質問会、社内見学会、工場・研究所・見学会など)
  • 各イベント終了後、個別質問会(面談会)の案内を行い希望者に参加してもらう
  • 個別質問会(面談会)実施する中で就職や仕事等学生の不安や疑問に回答。企業理解と動機付けを強化する

ここで大切なことは、学生へ自社の業界・事業・仕事・雰囲気など正しい情報を届けて、志望企業の1社になってもらうことです。リアルコミュニケーション以外でも自社WEBサイト情報を強化し理解を深めるための情報をしっかりと準備しておくこおもポイントです。また、全員にフェアに対応していくことも重要です。個別質問会の最後に、「よかったら応募して選考を受けてみませんか?」とクロージングすることで志望度の確認を行いそのまま選考へ進む流れになります。(この段階でNoと回答する学生について諦めることになります)

選考開始後は、各社の選考基準に照らしてステップを進めます

最終的に合格学生が決まった段階で、内定付与の伝え方を工夫するのが大切

  1. 自社への志望度が確実に高い学生の場合 ⇒ すぐに内定通知を実施
  2. 自社への志望度が低いと感じる学生の場合 ⇒ すぐに内定通知は行わずに、口説くための面談を設定し、志望度が上がらない理由を確認しながら口説きます。※手法や考え方の詳細は、「内定辞退を抑制する2.5次面接の効果的活用術」のページも参考していただければと思います。

インターンシップ参加から早ければ2カ月程度で内定まで進むことが可能になります。仮にインターンシップへ8月に参加した学生であれば、10月に内定付与が可能になるはずです。内定付与後の承諾時期については、長期化することは避けられないです。ここはお互いの信頼関係を維持しながら、辞退の確率を常に把握していくことになります。こうした活動を2月まで定期的に繰り返すことで、就職サイトのエントリーが本格化する3月までに、一定の内定者を確保していきます。

 

19卒に向けてのインターンシップを企画検討する参考になればと思います。